マイカーローンの金利比較のポイントを解説。たった1.0%でも返済額は8万円も違う!


「自動車雑誌や車のWEBサイトを見ながら車種を絞り込み、実際にディーラーに足を運んで試乗。グレードもオプションも決まり、購入決定。営業マンとがっちり握手。」

車好きが最もテンションの上がっている瞬間です。そしてここからは手続き関係が始まります。

まずは支払いのことです。

ニコニコ現金払いが可能であればベストですが、中々そうとばかりもいかないので、ここはマイカーローンの出番です。

すると気になるのは「金利」のことです。営業マンは、「現在キャンペーン中なので、提携ローンがお得ですよ」と耳元でささやきますが、その金利が有利なのか不利なのか分かりません。

そこで今回の記事ではマイカーローンの金利で悩んでいる方々に向けて、

  • マイカーローンの金利の相場はどれくらい?
  • 金利が1%変わると総支払額はどれくらい変わるのか?
  • ローン会社別のメリット・デメリット
  • 金利を比較する時の注意点

などについて徹底解説していきます。車の購入を考えている人必見の内容です。

ぜひ最後までお付き合いください。

マイカーローンの金利ってどれくらい?

マイカーローンの金利は、借りる先や、キャンペーンなどによって大きく変わりますが、おおよその相場は以下の通りです。

  • 銀行系:年利1.8%~4%
  • ノンバンク・信販系:年利1.9%~8.4%
  • ディーラー系:年利3%~7%

単純な金利だけでいうと、銀行系が低金利となっていますが、ディーラー系の場合決算期になると超低金利キャンペーンを行う場合もあるので、一概には言えません。

また同じディーラー系でも、国産メーカーは金利が高め、輸入車メーカーは金利が低めの傾向にあります。

これは輸入車の場合元々の購入金額が高いので、少しでも購入しやすくするという考えが背景にあるからです。

金利の違いで総支払額はこんなに変わる!

金利が1%違うと総支払額がどれくらい変わるのか、また支払回数によって利息負担がどれくらい増えるのかを、マツダのCX-8を新車で購入する場合でシミュレーションしてみます。

  • 車体本体価格:3,769,200円(税込み)
  • 頭金:769,200円
  • 借入金額:3,000,000円

金利が1%違うだけで、一般的な36回払で約5万円、60回払で約8万円ずつ支払額が増えていきます。そして注目したいのは、36回払と60回払の総支払額の差が、金利が増えていくごとにどんどん開いていく点です。

金利が2%の時は約6万円ほどの差ですが、3%の時は約9万円、5%になると約16万円もの差が開いてしまいます。

ここから分かることは、「支払回数が多い場合ほど、金利に注意」しなくてはならないということです。

利息36回(3年)60回(5年)84回(7年)
2.00%総支払額3,093,3993,154,9973,217,394
利息額93,399154,997217,394
3.00%総支払額3,140,7713,234,3643,329,752
利息額140,771234,364329,752
4.00%総支払額3,188,5903,314,9743,444,539
利息額188,590314,974444,539
5.00%総支払額3,236,8573,396,8223,561,745
利息額236,857396,822561,745
6.00%総支払額3,285,5693,479,9043,681,356
利息額285,569479,904681,356
7.00%総支払額3,334,7263,564,2163,803,355
利息額334,726564,216803,355

マイカーローンを提供しているのは主にこの3つ

マイカーローンを提供しているのは主に、

  • 銀行系
  • 信販系
  • ディーラー系

の3つとなります。それぞれメリットとデメリットがあるので、個別に紹介していきます。

銀行系マイカーローン

銀行系マイカーローンのメリット

金利が安い

銀行系のオートローン最大のメリットは、金利が安いということです。上で見たように金利が1%違えば、トータルの支払額が大幅に変わってきます。

超低金利時代の今、銀行系では2%を下回ることも珍しくはなく、また給料の振込や住宅ローンなどでその銀行を利用している場合、更に優遇金利を受けられる場合もあります。

最長10年までのローンが可能

ディーラー系のローンの場合、3年(36回)、5年(60回)が主流で、長くても7年(84回)なのに対し、銀行系のオートローンでは最長10年(120回)までの長期ローンに対応しています。

より長期の住宅ローンなどを扱っている銀行系としては自然な流れですが、この長期ローンがあるおかげで、車両本体価格の高い高級車であっても、月々の支払いを抑えつつ購入できます。

また長期ローンの場合上で見たように金利負担が問題となってくるのですが、金利が安いためにその負担も少なく済むようになっています。

所有権留保が付かない

ディーラー系のオートローンの場合、ローンを完済するまでは車の所有権をディーラーやディーラーの提携するローン会社が持つ、「所有権留保」という処理が取られることがほとんどです。

所有権留保にしておけば所有権はディーラー側にあるので、オートローンの契約者の支払いが滞った場合、車を引き上げて処分し、未払い分の金額に充てることができます。

つまり「車を買った!」と思っていても、実際は毎月お金を払って「車を使わせてもらっている」だけであって、その証拠に車検証を見ると所有者の欄にはディーラーやローン会社の名前が入っており、自分の名前は「使用者」の欄に入っています。

ローンを完済すればもちろんこの所有権留保は外してもらえるのですが、陸運局で名義変更をするなどの手続きが必要です。

その点銀行系のオートローンの場合は、借りたお金を一括してディーラー側に支払うので、この所有権留保が付きません。正真正銘「自分の車」として、気分スッキリカーライフを楽しむことができます。

銀行系マイカーローンのデメリット

審査が厳しくなかなか通らない事がある

銀行系のマイカーローン最大のデメリットは、審査が厳しいという点です。所有権留保を付けないこともあって、かなり入念にチェックを受けます。

例えばクレジットカードの支払が遅れた、携帯電話の料金の支払いを溜めてしまった事がある、などと言った場合、審査が通らずお金が借りられないということは十分考えられます。

融資までに時間がかかる

審査が厳しいという関係から、審査スピードが遅くお金を借りられるまでに時間がかかってしまうのも銀行系のデメリットです。

特に最近は暴力団関係のマネーロンダリングを防ぐため審査に時間をかけており、即日審査はできないようになっています。

早ければ数十分で審査結果が出るディーラーのローンと比べると、車を手に入れるまで時間がかかってしまうというデメリットがあります。

保証会社の保証が必要になることがある

保証会社とは、オートローン契約者が返済不可能になった場合、契約者に代わって銀行などに支払いを行う会社です。所有権留保を付けない銀行系の場合、この保証会社を間に挟むことで「契約者の返済不能」というリスクを回避します。

保証会社としては契約者が返済不能になると、自社でお金を払わなくてはいけなくなってしまいます。そのため入念に厳しく審査をするわけです。

この保証会社と銀行系の二重の審査が、審査の厳しさと遅さというデメリットにつながっています。

保証料がかかる

保証会社は銀行系に代わって返済不能のリスクを負うわけですから、ただでは請け負いません。当然そこには「保証料」がかかってきます。

ただ最近では別途保証料を取るケースは少なく、「金利に上乗せ」されていることがほとんどです。

残価設定型ローンを組むことができない

残価設定型ローンとは、数年後の車の「残価」を予め設定し、その額を差し引いた額を分割で支払っていくローン方法です。

残価の精算については、最終回の支払いの時に、

  • 同じ自動車メーカーで新車に乗り換える
  • クルマを返却する
  • 残価を一括で支払う又は再分割で支払っていく

という方法から選ぶことができます。

このようにローンの最終回に残価を精算する必要はありますが、通常のローンに比べ月々の支払額を抑えることができるため、最近人気となっています。

しかし残念ながら銀行系のオートローンでは、この残価設定型を利用することができません。というのも、銀行などの金融機関では、残価の精算で新車の提供をすることはできませんし、クルマを返却されても中古車の販売ルートがありません。

残価の精算方法が採れないため、残価設定型ローンを提供することはできないのです。

信販系マイカーローン

クレジットカードなどを発行している信販会社が独自に提供しているマイカーローンです。

以下の3社が代表的です。

損保ジャパン日本興亜

自動車保険で有名な損保ジャパン日本興亜グループの信販会社です。

「ジャパンダ・ネットマイカーローン」という名前でマイカーローンを提供しており、固定金利で1.90%~2.85%と銀行系並の低金利を実現しています。

また銀行系のように保証会社が必要ということもなく、ディーラー系のように所有権留保が付くこともないという独自のメリットがあります。

セディナ

三井住友銀行系の信販会社であるセディナは各自動車ディーラーと提携したオートローンを提供していますが、それとは別にセディナ自身でマイカーローンも提供しています。

ただし金利が6.4%~8.4%と高く、利用するメリットは少なくなっています。

オリコ

オリコはオートローンで業界トップのシェアを誇る信販会社です。新車・中古車の販売会社、整備工場など、およそ車を扱っているところであれば、ほぼオリコのオートローンが利用可能です。

そのメリットはスピーディーで柔軟な審査結果と、多彩な返済パターンを選べること、審査は早ければ数十分以内に結果が分かりますし、銀行系などに比べ厳しくありません。

またローンの途中で支払額や支払期間を変更したりすることが可能ですし、残価設定型ローンを組むこともできます。

更にローンが残っている車を買い替えたい場合に、今の車の残債と新しい車のローン金額を合わせてローンを1本化する「ツインリセットオートローン」まで用意しています。

デメリットは金利が高いことです。審査が厳しくない分リスクが高いので、金利が高めに設定されています。

信販系マイカーローンのメリット

銀行系より審査が厳しくない

銀行系のように保証会社の保証を付ける必要がないため(信販会社自体が保証会社を兼ねている)、審査が比較的緩やかであるというメリットがあります。

そのため銀行系ではローン審査で断られた場合でも、信販系であればOKであるケースが多くなっています。

審査結果がすぐわかる

保証会社との二重チェックが無いため、スピーディーに審査結果が分かります。基本的に当日、早ければ数十分以内に審査結果が分かるため、購入手続きが早くすみ、結果的に納車時期も早まります。

10年の長期ローンに対応している

銀行系と同じく、10年(120回)までの長期ローンに対応していることが多くなっています。(セディナは60回まで)

そのため月々の支払額を抑えることができ、高級車の購入を考えることも可能です。

信販系マイカーローンのデメリット

金利が高い

保証会社を介すること無く、また比較的審査が緩やかなため、契約者の返済不能のリスクは信販会社が負わなくてはなりません。

そのリスク担保のため、どうしても金利が高くなっています。(ただしジャパンダ・ネットマイカーローンは低金利を実現)

所有権留保がつく

契約者の返済不能のリスクを担保するため、信販系のオートローンの場合、所有権留保が付くことが多くなっています。

ディーラー系マイカーローン

ディーラー系のマイカーローンは、自動車メーカーの販売会社であるディーラーが子会社として「●●ファイナンス」といった会社を設立し、その会社が提供することが多くなっています。

ただ実際は信販会社と提携していることが多く、そのため信販系オートローンと似た内容となっています。

ディーラー系マイカーローンのメリット

残価設定型ローンを組むことができる

月々の支払額を大幅に抑えることのできる残価設定型ローンですが、実は高級車を販売する輸入車ディーラーから始まり、広がっていきました。

ディーラー側としては高額な車が販売しやすくなるのに加え、数年後に新車の買い替えを自動的に勧めることができ、他ブランドへの流出を防ぐこともできるというようにメリットだらけだからです。

そのため銀行系や信販系のマイカーローンでは難しかった「残価設定型ローン」を積極的に勧めてきます。

ローンの申し込み手続きが「ラク」

マイカーローンの申込で一番面倒なのは、車の詳細なデータを入力したり、車の注文書など必要書類を揃えなければならないことです。

ところがディーラー系のマイカーローンの場合、面倒なことはすべてディーラーの営業マンがやってくれます。営業マンとしては自分の成績として車が一台売れるわけですから、とにかく積極的に手続きを進めてくれます。

契約する側としては、名前と住所を記入し、捺印するくらいなので、とにかく「ラク」なのがメリットです。
審査が厳しくない

ディーラー側としてはローンの審査が通らないと車が売れません。そのためディーラー系のオートローンは銀行系や信販系と比べ、更に審査が緩やかになっています。

基本的に審査結果はその場でわかる

ディーラー側としてはローンの審査は車が一台売れるかどうかの瀬戸際であり、審査結果を知ることは販売プロセスの大切な部分です。

「ローンの結果が出るまでしばらくお待ち下さい」などと言っていたら、他のディーラーに行かれてしまいますから、必死です。

そのためディーラー系のオートローンの場合、ローンの審査結果はその場ですぐに分かることがほとんどです。

ディーラー系マイカーローンのデメリット

金利が高い

ディーラー系のマイカーローンは基本的に金利が高い傾向にあります。特に国産車ディーラーではそれが顕著です。

teacher
ただ決算時期になると、低金利キャンペーンなども行われるので、こまめにチェクしておく必要があります。
長期ローンを組むことができない

自動車ディーラーは車を購入してもらうのが仕事です。そのため車の長期保有に繋がる長期ローンは扱うことが少なく、「3年、5年」が中心となっています。

所有権留保がつく

審査の緩やかなディーラー系マイカーローンの場合、支払不能のリスクに備えて所有権留保をつけることがほとんどです。

ディーラーの場合中古車の販売網もありますから、この所有権留保をより活用することができるという理由もあります。

金利を比較する時のポイント、注意点

金利の高さと審査の厳しさはトレードオフ

審査の厳しい銀行系は金利が安く、審査のゆるいディーラー系は金利が高いというように、金利の高さと審査の厳しさはトレードオフの関係にあります。

そのため低金利のマイカーローンを選ぼうと考えるのであれば、厳しい審査をパスする準備をしておかなくてはなりません。

具体的には、

  • クレジットカードの支払い滞納をしない
  • 消費者金融等でお金を借りない

といった自分の信用情報をキレイにしておく必要があります。

支払期間が短ければ、金利のダメージは少ない

上の金利シミュレーションで見た通り、金利の上昇は支払額に大きな影響を与えますが、支払期間が短ければそこまで大きな差は出ません。

そのため3年(36回)などの場合は、そこまで金利に神経質になる必要はありません。逆に言うと、5年、7年など長期のマイカーローンを利用する場合は、金利にシビアになるべきです。

超低金利時代の今は固定金利と変動金利のどちらを選ぶべき?

銀行系マイカーローンの場合、ローンが終わるまで金利の変わらない固定金利と、数年ごとに金利の見直しのある変動金が選べる場合があります。

最後まで支払額が変わらないので、支払い計画が立てやすい固定金利は、将来金利が下がった時に高い金利のままというデメリットがあります。

一方固定金利に比べスタートの金利が安い変動金利は、将来金利が上昇した場合に毎月の支払額が上がってしまうというデメリットがあります。

どちらも一長一短なのですが、超低金利が続いている現時点であれば、迷わず「固定金利を選択」するべきです。これ以上低金利になることは考えにくく、将来金利が上昇してもその影響はうけずに済むからです。

銀行系マイカーローンに借り換える

現在自分の信用状況に不安のある場合、まずは信販系やディーラー系のマイカーローンでスタートし、後で銀行系のマイカーローンに借り換えるというテクニックもあります。

銀行系の場合一度審査に落ちてしまうとその情報が共有され、他の銀行系マイカーローンも通りません。

そこで一旦審査の緩やかな信販系、ディーラー系で車を購入しておいて、後から金利の有利な銀行系のマイカーローンに申し込んでみるのです。

たとえ審査に落ちたとしても、それまでのローンを続ければいいだけなので、デメリットはありません。また銀行系も「借り換えローン」を推奨しています。

ディーラーローンの逆転も!?キャンペーン金利を見逃すな

一般的に金利の高いディーラー系のマイカーローンですが、決算時期になると販売促進策として低金利キャンペーンが実施されることも多くなります。

これは低金利にすることで毎月の支払額を低減し、値引きの代わりにするというものです。

最近は車両本体価格の値引きが厳しくなっていることもあり、低金利の適用を購入条件として交渉してみるのも一つの手段です。

まとめ:金利だけなら銀行系だがキャンペーン情報にも注意

金利だけを比較すれば銀行系のマイカーローンが有利です。

しかし審査が厳しかったり、融資までに時間がかかるので、「車が欲しい」と思ったタイミングで購入できない場合も出てきます。

おすすめは金利の安い信販系か、ディーラーの低金利キャンペーンを利用することです。審査が緩やかで、しかも速いため、クルマの購入→納車までがスムーズに行えます。

金利は刻々と変化するものなので、とにかく情報をこまめに集めることが重要です。

あなたのカーライフがお得に、充実したものになることをお祈りしています。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です