マイカーローンシミュレーション3つの使い方を徹底比較。おすすめのシミュレーションはこれだ!


man
「この予算だとどのグレードまで買えるかな?」
「後いくらあればあの車が買えるだろう」
「月々の支払いはギリギリだけど、ボーナス払いをプラスすれば買えるかもしれない」

自分の好きな車を頭の中で、購入シミュレーションするのは、車好きにとって至福の時です。

そんな時に役に立つのがマイカーローンのシミュレーションです。希望の借入金額と金利を入力すれば、月々の支払いが分かり大変便利です。

ただそれだけなら、2~3,000円で購入できる金融電卓や無料で手に入る、スマホ向けのローン電卓でも計算できます。

そこで今回は、

  • 使いやすさが抜群で、そのままローンの申込みまでできるサイト
  • 様々な金融機関のローンシミュレーションが一括でできるサイト
  • 月々の支払いを抑えることができる「残価設定型ローン」のシミュレーションができるサイト

などをメリット・デメリットを含めた詳しい解説を交え紹介していきます。

マイカーローンを利用しようとしている人必見です。ぜひ最後までお付き合いください。

マイカーローンシミュレーションの必要性

man
「まずマイカーローンのシミュレーションは、なぜ必要なのでしょうか?」

金利が1%違うだけで総支払額はこんなに変わる!

車を購入する時、

「懸命にディーラーマンと値引き交渉をして、大幅な値引き額を勝ち取り、オプションまで付けてもらって大満足しました。しかしマイカーローンの話になるとディーラーマン任せです。」

というケースが多く見られます。

teacher
しかしマイカーローンの金利が1%違えば、総支払額が大幅に変わってくるのです。そのため、シミュレーションサイトで計算し、比較する必要があります。

ちなみに300万円マイカーローンを組むと、金利によって総支払額はこれくらい変わってきます。

利息36回(3年)60回(5年)84回(7年)
2.00%総支払額3,093,399円3,154,997円3,217,394円
利息額93,399円154,997円217,394円
3.00%総支払額3,140,771円3,234,364円3,329,752円
利息額140,771円234,364円329,752円
4.00%総支払額3,188,590円3,314,974円3,444,539円
利息額188,590円314,974円444,539円
5.00%総支払額3,236,857円3,396,822円3,561,745円
利息額236,857円396,822円561,745円
6.00%総支払額3,285,569円3,479,904円3,681,356円
利息額285,569円479,904円681,356円
7.00%総支払額3,334,726円3,564,216円3,803,355円
利息額334,726円564,216円803,355円

金利が1%違うだけで、一般的な36回払で約5万円、60回払で約8万円ずつ支払額が増えていくのです。

値引き交渉で勝ち得た、値引き額があっという間に吹っ飛んでしまいます。

比較シミュレーションの重要性が分かっていただけたかと思います。

借り換えの場合、金利が下がっても総支払額が増えてしまう場合がある

新規でマイカーローンを選ぶ時は、金利の安いところを選べばいいので、考え方はシンプルです。

しかし、マイカーローンの借り換えとなるとそうはいきません。

残りの支払回数によっては、手数料の関係でかえって総支払額が増えてしまう場合があるからです。

金利の差は、支払額に影響してきます。

60回払いのように、長期の支払回数が残っていれば良いのですが、残りの回数が12回程度だと、金利の差があまり支払額に影響しないのです。

もちろんマイカーローンの支払額自体は減るのですが、元のマイカーローンの一括返済手数料、新しいマイカーローンの事務手数料を差し引くと、総支払額的には増えてしまう場合があるのです。

このようなケースを防ぐためにも、マイカーローンのシミュレーションは重要なのです。

マイカーローンシミュレーションを理解するためのキーワード

ここではまず、マイカーローンシミュレーションを利用するために、知っておきたい予備知識を解説していきます。

固定金利・変動金利

マイカーローンには、固定金利を採用しているものと変動金利を採用しているものがあります。

それぞれのメリット・デメリットを解説します。

固定金利

固定金利の場合、現在の公定歩合、市中金利を元に金利が決定され、一度ローンを組んでしまえば、それ以降金利が変わることはありません

そのため、将来バブル期のような状態になり金利が上昇しても、低い時のままの金利が適用され続けます。

また金利が一定のため、総支払額を計算することができ、支払い計画が立てやすいというメリットもあります。

ただ反面バブル期のような高金利時代に固定金利を選択すると、現在のような超低金利時代になっても、高い金利負担をしなければならないというデメリットがあります。

変動金利

変動金利はその時点での公定歩合、市中金利に応じて一定期間ごとに適用金利が見直されます

そのためバブル期のような高金利時代にローンを組み始めても、金利が下がってくれば低金利が適用されます。

また同時期の固定金利と比べると、変動金利のほうが金利が安いというメリットもあります。

ただ現在のように超低金利時代の時に変動金利を選ぶと、これ以上金利が下がることは考えにくく、将来は金利の上昇による支払い増というリスクを抱えることになります。

また金利の上下によって、総支払額が変わってくるので、支払い計画が立てにくいというデメリットもあります。

元利均等払い・元金均等払い

元本と利息の支払い方には、2種類の方法があります。

元利均等払い

元利均等払いは、元金と利息を合わせた額を毎月均等に支払っていく支払い方法です。

そのため初回から最終回まで、支払額が変わらないというメリットがあります。

ただローンの初期の頃は返済額がほとんど利息に割り当てられ(元金の残額が多い=かかる利息が多くなるためこうなります)、元金の減り方が遅いため、トータルの利息が多くなり、総支払額が増えるというデメリットがあります。

元金均等払い

元金均等払いは、元金を毎月均等に支払い、利息については「その時に残っている元金に対応した利息」を支払います。

そのためローンの初期の頃は、利息の支払いが多くなり、月々の支払いが多くなるというデメリットがあります。ただ元金が減るに従い、利息も減ってくるので、徐々に支払い金額が減っていきます。

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元金の減り方が早いので、トータルの利息が少なくなり、元利均等払いに比べ総支払額が少なくて済むというメリットがあります。

所有権留保

通常クルマを購入すれば、クルマの所有権は購入者に移転します。

ただマイカーローンなど高額な商品のローンの場合、支払いが滞ったりするとローン会社も、販売をした販売店も困ってしまいます。

そこでマイカーローンを完済するまでは、クルマの所有権をローン会社や販売店に据え置くという「担保を押さえる」処置を取ります。

これを「所有権留保」といいます。

ディーラー系のマイカーローンや、長期ローンの場合に設定されることが多くなっています。

残価設定ローン

あらかじめ数年先のクルマの残価を設定し、その額を差し引いた残りを分割で支払っていくマイカーローンです。

そのため通常のマイカーローンより、月々の支払いをグッと抑えることができたり、同じ予算で上級グレードのクルマを購入することができます。

残価の精算については、最終回の支払いの時に、

  • 同じ自動車メーカーで新車に乗り換える
  • クルマを返却する
  • 残価を一括で支払う又は再分割で支払っていく

という方法から選ぶことができます。

元々支払い金額の高額な輸入車から始まった支払い方法ですが、今では国産車メーカーでも一般的になっています。

マイカーローンの提供先には3種類ある

マイカーローンの提供先は主に「銀行系」、「信販系」、「ディーラー系」の3種類です。

それぞれにメリットとデメリットがあり、マイカーローンのシミュレーションの時にも、必ず考えなくてはいけない項目なので、ここでそれぞれを説明していきます。

1.銀行系

メリット

金利が安い

銀行系のマイカーローン最大のメリットは、金利が安いということです。

超低金利時代の今では、2%を下回ることもあり、また住宅ローンの利用や給料振込みの利用などによって、更に優遇金利の適用が受けられる場合もあります。

長期ローンに対応している

銀行系のマイカーローンでは、最長10年(120回)までの長期ローンに対応しています。

そのため高額な超高級車であっても、現実的な月々の支払額で購入することができます。

また長期ローンの場合は、上で見たように金利負担が問題となってくるのですが、銀行系のマイカーローンの場合は金利が安いため、その負担も比較的少なくて済みます。

デメリット

審査が厳しく通らないことがある

低金利が魅力の銀行系のマイカーローンですが、そのかわり審査が非常に厳しいというデメリットがあります。

例えば、クレジットカードの支払が遅れたことがある、携帯電話の料金の支払いを溜めてしまったことがある、などと言った場合、審査が通らずお金が借りられないということは十分考えられます。

せっかく車の購入が決まっても、ローン審査が通らなければ、車を購入することができなくなってしまいます。
保証会社の保証が必要になることが多い

保証会社とは、マイカーローンの契約者が返済不可能になった場合、契約者に代わって銀行などに支払いを行う会社です。

銀行系のマイカーローンの場合、この保証会社を間に挟むことで「契約者の返済不能」というリスクを回避します。

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この保証会社を利用するために保証料がかかりますが、最近では金利の中に含まれているケースが増えています。
審査・融資に時間がかかる

銀行自体の審査が厳しく、また保証会社の審査も加わるため、銀行系のマイカーローンの審査は、結果が出るまで時間がかかります

結果として、融資が実行されるのにも時間がかかってしまうので、決算期などで「今月末までに購入してもらえれば大幅割引をしますよ」といった購入条件の場合などは注意が必要です。

残価設定ローンを組むことができない

残価設定ローンの最終回の残価精算方法に「車を返却する」という方法があることをご説明しました。これは返却された車を中古車市場などで売却し、その売却代金で残価を精算するというものです。

しかし銀行などの金融機関では、このような中古車販売ルートがありません

そのため、残価設定ローンに対応している銀行系のマイカーローンはほとんどないのが現状です。

どうしても残価設定ローンが利用したい場合は、ディーラー系のマイカーローンを利用する必要があります。

2.信販会社系

メリット

銀行系ほど審査が厳しくない

銀行自身と保証会社のダブルチェックがあるのが、銀行系マイカーローンの審査が厳しい理由ですが、信販会社系の場合は自社が保証会社を務めることが多いため、チェックが1度で済みます。

そのため、銀行系に比べると幾分審査がゆるやかになる傾向があります。

審査結果がすぐ分かる

二重チェックがないため、スピーディーに審査結果が分かります。

基本的に当日中、早ければ数十分以内に審査結果が分かります。結果的に融資時期も早まり、納車も早くなります。

デメリット

金利が高い

比較的審査が緩やかなため、契約者が返済不能になる可能性が高くなります。

そのリスクを担保するため、銀行系マイカーローンに比べ金利が高くなっています。

所有権留保がつく

審査が緩やかな分、それを担保するために所有権留保がつくことが多くなっています。

3.ディーラー系

メリット

残価設定ローンを組むことができる

中古車販売ルートを持たない銀行系と違い、車を扱う専門家であるディーラー系マイカーローンでは、残価設定ローンを組むことが可能です。

またディーラーとしては、車を返却してもらった時に、新車を販売するチャンスが生まれるため、残価設定ローンを積極的に進めています。

審査が厳しくない

ディーラー側としては、ローンの審査が通らないと車が売れません。

そのためディーラー系のオートローンは、銀行系や信販系と比べ、更に審査が緩やかになっています。

ローンの申し込み手続きが「ラク」

ディーラー系のマイカーローンの場合、必要書類を集めたり、車の詳細なデータを入力するといった面倒なことは全てディーラーマンが代行してくれます。

契約者は名前を書いて捺印する程度です。反対に銀行系や信販会社系では、この手続をすべて自分でやらなくてはなりません。

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この手軽さは、ディーラー系マイカーローンの大きなメリットです。

デメリット

金利が高い

銀行系や信販会社系に比べ、更に審査が緩やかなので、その分金利は一番高く設定されています。

ただし、決算期などになると販売促進費を使って低金利キャンペーンを実施することがあるので、こまめなチェックが必要です。
長期ローンに対応していない

自動車ディーラーは車を購入してもらうのが仕事です。

そのため車の長期保有に繋がる長期ローンは扱うことが少なく、36回、60回ローンが中心となっています。

マイカーローン金利の相場は?

マイカーローンの金利の相場は、おおよそ以下のようになっています。

  • 銀行系:年利1.8%~4%
  • ノンバンク・信販系:年利1.9%~8.4%
  • ディーラー系:年利3%~7%

同じディーラー系でも国産車の場合は、比較的金利が高く、高級車を販売することが多い輸入車の場合は、少しでも販売しやすいように金利を低めに設定しています。

また決算期などになると、ディーラー系の金利が銀行系を逆転する場合もあるので注意が必要です。

おすすめマイカーローンシミュレーションサイト

銀行・信販会社系のシミュレーションサイト

メリット
  • 金利が安い
  • 長期のローン期間が設定できる
  • そのままローンの申し込みができる
デメリット
  • 金利が固定されていて変更できない場合が多い
  • 残価設定型ローンに対応していないことが多い
どんな人に向いている?
  • 低金利のマイカーローンを探している人
  • 車の購入スケジュールに余裕のある人

損保ジャパン日本興亜

メリット
  • 借入金額や金利など、数値の入力にスライダーを使用していてとにかく入力がラク。
  • 10年(120回)の長期ローンに対応
  • 金利が安い
デメリット
  • 残価設定型ローンがない

損保ジャパン日本興亜」のシミュレーションサイトはこちら

イオンプロダクトファイナンス

メリット
  • 残価設定型ローンのシミュレーションが可能
デメリット
  • シミュレーションサイトには金利が表示されていない(提携している自動車販売店などに問い合わせが必要)

イオンプロダクトファイナンス」のシミュレーションサイトはこちら

親和銀行

メリット
  • 残価設定型ローンのシミュレーションが可能
  • 金利が安い
デメリット
  • 残価設定型ローンが3年しか設定できない

親和銀行」のシミュレーションサイトはこちら

ディーラー系のシミュレーションサイト

メリット
  • キャンペーン適用金利などがあると金利が安い
  • 適用金利などが正確に出る
  • 残価設定も算出できる
  • 希望車種の見積もりからシミュレーションまで一括で利用できる
デメリット
  • 対象車種などを明確にしていないとシミュレーションできない
  • 基本的に金利が高い
どんな人に向いている?
  • キャンペーン金利をチェックしたい人
  • 残価設定ローンを利用したい人

メルセデス・ベンツ・ファイナンス

メリット
  • 残価設定型ローンのシミュレーションが可能
  • オートリースのシミュレーションも可能
  • キャンペーンの特別低金利の設定あり
デメリット
  • 希望車種ごとにシミュレーションする必要がある

メルセデス・ベンツ・ファイナンス」のシミュレーションサイトはこちら

ホンダファイナンス

メリット
  • 希望の車種・仕様を選択するだけで価格などがセットされる
  • 残価設定型ローンのシミュレーションが可能
  • キャンペーンの特別低金利の設定あり
デメリット
  • 適用金利はディーラーに問い合わせる必要がある

ホンダファイナンス」のシミュレーションサイトはこちら

独自系のシミュレーションサイト

価格 .comローン

メリット
  • 数十社の金融機関のマイカーローン結果が一括で計算でき、比較できる
デメリット
  • 金融機関のマイカーローン結果をまとめて表示するだけなので、その後は各金融機関のサイトに飛ばなくてはならない
どんな人に向いている?
  • とにかく数多くのマイカーローンを比較したい人
  • 最も低金利なマイカーローンを探したい人

価格 .comローン」のシミュレーションサイトはこちら

マイカーローンシミュレーションサイトは目的によって使い分けよう

マイカーローンのシミュレーションには、それぞれメリットやデメリットがあり、得意なこと、できることも異なります。

そのため、

  • シミュレーションと申込を一括で済ませたい
  • 超低金利キャンペーンなどを適用してシミュレーションしたい
  • 残価設定ローンのシミュレーションがしたい

といった、自分の目的に応じたシミュレーションサイトを選ぶことが必要です。

サイトを上手に使いこなせば、支払い金額を下げたり、浮いたお金でオプションを一つ余分に付けたりすることができることもあります。

ぜひ今回の記事を活用して、理想的なマイカーライフを実現してください。

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